ヤップ島カダイ村
カルチャーツアー①

ヤップ島の香り
カダイ村カルチャーツアー

カダイ村入り口に上半身裸で腰蓑姿の女性が待っていますスタートはカダイ村の入り口から。ヤップ島伝統衣装をまとった女性と一緒に、ヤップ島の歴史を感じる石畳の小道を歩きます。その女性は上半身裸でカラフルな腰箕姿です。裸だからといって変に感じる事は全く無く、服を着ている我々よりもとても生き生きして見えます!南の島の成人女性によく見られるちょっと横にサイズが大きな方なのですが、その方が歩くたびにその腰箕が左右に綺麗に振れ艶やかです。

その腰箕はハイビスカスやココナッツなどの繊維から作られていて、その長さはくるぶしくらい。色は緑・黄色・赤・白ととても目立つ色彩です。後でダンスを見る機会があるのですが、その腰箕姿の女性が横一列で踊る姿には見とれてしまうほどの美しさがあります。

お出かけ時の欠かせないアイテム ”バスケット” を肩にかけてますねその女性の肩にはローカルの方の外出時には欠かせないバスケットも掛けられています。大きさは横幅 約70cm~80cmくらい、縦は30cmくらい、生のココヤシの葉を上手く折り重ねて作られています。これは近所を出歩くときの簡易バスケットだそうで、我々のショルダーバックのような感じでの用途だと思います。中身は失礼に当たりますから見ませんでしたが、多分 ビンロウジュ(紙タバコ ヤシ科の植物の実を噛む習慣でタバコのような嗜好品)が入っているんでは・・・と想像です。

「石畳の小道」奥深さを裸足になって!

ヤップ島伝統の石畳の小道は島に縦横無尽に張り巡らされてます石畳の小道は幅がだいたい1.5メートル位で歩き易いように、石(30cm平方メートルくらいの表面が平らになっているものがほとんどで、石質は川によく転がっているツルツルの石をイメージされるとピッタリです)を綺麗に敷き詰めています。その石と石の間には自然に苔が生えていて、石と苔のじゅうたんの小道という感じです。

実はこのツアーに参加する前に別の石畳の小道に既に訪れる機会があって、その時は少しでもこの小道を肌で感じられればと思い、裸足になって歩いてました。しっとりとした肌触りというか足触りで、昔から長い年月を掛けてヤップの方々に守られ利用されてきた古き良きもの!と肌で感じられ気持ちも厳かになったのを思い出します。コンクリートの道からは決して感じる事が出来ない深みと奥ゆかしさを感じます。

小道の両サイドはブッシュで高い木々で覆われている為、自然の天蓋アーチとなっています。=日差しも木漏れ日程度です。ですので、石畳の小道はとても静かな空間です。鳥の声なども耳に入ってきて自然散策をしているかのような感じにいつの間にかなってしまいます。

ローカルの生活の知恵に唯々感嘆

石畳の小道の凹凸にもちゃんと意味があります!とても面白い話をいくつもしてくれました。石畳の小道は綺麗に敷き詰めているといっても凸凹はあります。この凸凹にしているのにも意味があるとの事で、小道から少し脇にそれるとローカルの各家々があります。凸凹であれば下を見て気を付けて歩くので、家々も覗かれずに済みますよね。余りに歩き易い道だとたやすく家々を覗かれてしまいます。との事。ウン~確かこけない様に下を見ながら歩いてきたナ~。と納得です。こういう小道が昔はヤップ島のいたる村々に縦横無尽にあったそうです。

村々をつなぐ石畳の小道には休憩所もあるのにびっくりまた、こんな話もしてくれました。この小道は各村々へ続く道でもあります。他の村民の方が遠くからやって来た時に、少し休憩をとる場所が必要なので、この石畳の小道の脇に、広さ15m x 20m くらいの(形は長方形)休憩所が設けられています。休憩所といっても屋根などはなく、そこも石を綺麗に敷き詰めただけのところなのですが、何と座ってゆっくり出来るように背もたれが等間隔でいくつも置かれています。最初失礼ながらお墓かな・・・と思ったのですが、よく考えているナ~。とビックリしてしまいました。

機能的に考えられた小道に昔のヤップの方々のもの凄い生活の知恵を感じます更に、ビックリさせる話しもしてくれます。小道のエリアは田んぼの水路の役割も備わっている。とのことなのです。小道の途中には大きな葉っぱのタロイモ(水耕栽培のタロでヤップ人の基本食だそうです)があります。そこだけ拓けているので直ぐに田んぼと分ります。ヤップは比較的高い山があります。その山から田んぼへと水を導く水路をこの小道の横に平行して造っているとの事。

なるほど小道は平らなところはなく緩やかに下ってます。良く見ると小道の両サイドに水の流れる30cmくらいの路も掘られています。そしてタロイモ畑を見るとしっかりとそのエリアだけ水が上手く行き渡っています。また、大雨などの時はこの小道は海へと続いているので、その余分な水は海へと流れていき、村々も洪水などには心配しなくても良いようになっているんです。との事。もの凄い知恵を彼らに感じてしまいます。こういう生活に密着した全て理にかなった石畳の小道を作るヤップの方を素晴らしく思います。

伝統との狭間にある現実

舗装道路になってしまう現実もあります・・・。しかしながら一方で、考えさせられる現実も目の当たりにします。この小道を壊し舗装の道路になってしまっている事も少なくない。ということなのです。こういう小道は是非残していただきたいし、こういう所があるからこそヤップ島を魅了して止まないのですが、それは外部からの勝手な言い分であって、ヤップの方が便利さを求めるのは最もな願いですので、とても難しい現実と思います。便利さから得られるものも大きいし失うものも大きいと実感です。

暑くなった。暑くなった。という声が増えてしまった!別のツアー参加中にこんな話しもお聞きしました。島内観光で便利に舗装した道を当たり前のごとく車で移動しているのですが、ヤップ島の方々は道が出来て、暑くなった。暑くなった。という方が増えたそうです。我々もニュースで最近耳にするヒートアイランド現象なのでしょう。

彼らの1人が道の両サイドに木を植えてその暑さを凌ぐ活動を始めたとの事。その方はもう亡くなってしまったそうなのですが、亡くなってからもその方の植えた木々はその意思を継いだのでしょう。アスファルトの道の両サイドにその木々達は1メートルくらいの高さにまで成長していてずっと続いているのを見ました。

ブルドーザーのひとかきで一瞬に小道が壊れてしまう!彼らにはこのアスファルトの道は全く必要のないと考える人も多いと思います。でも道は現実として目の前にあります。道が開通したことで多くの便利は得られたでしょう。しかし、長い年月を掛けて昔からの石畳の小道は造られ、利用され、そしてヤップの方に守られてきたと思うのですが、壊れるのはブルドーザーのひとかきで一瞬です。そしてもう戻りません。よく共存共栄という言葉が使われますが、そんな言葉で解決できるものでは決して無いと言うことも感じました。とても難しい問題です。

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