ヤップ島カダイ村
カルチャーツアー②

ヤップ島の香り
ヤップ島の伝統文化「ペバイ(集会場)」

村の集会場 ”ペバイ” で生活の一部を披露しています!石畳の小道も終点に近づいてきました。しかし、その終点は新たな世界の始まりを告げる入り口の様に見えます。小道がどちらかと言うとしっとりとした薄暗い世界でしたので、尚更その入り口が明るく見えます。・・・そして石畳の小道の最後の石を踏み越えると、そこは別世界が広がり雰囲気が一変し、ヤップ島伝統の大きなペバイ(集会場)が目に飛び込んできます。

集会場の回りにはもちろんいくつもの小さな石貨(直径70~80センチくらいの大きさです)が置かれています。ペバイの入り口付近にはマラルというダンスを披露するエリアがあって(真っ直ぐな1本道です)、そこにも石貨があるのですが、こちらのはさらに大きな石貨が置かれています。直径2m以上はあるものがほとんどなのでその場の雰囲気がドッシリ落着きのあるものになっています。きっと舞台演出の大道具のような役割なのでしょう。

そして何よりもビックリそして嬉しくなってしまったのは、多くのローカルの方達が昔ながらの伝統衣装をまとって、大人も子供も織物をしていたり、バックを作っていたり、ココナッツ椰子を剥いていたりと村の生活の一部を披露して頂いてます。

年長の地位の高い方はガウという小さな貝のネックレスを身に着けています成人男性はココヤシの実から作ったフンドシ(現代は店で売ってる青や赤の布、以前はバナナの繊維で織った布)の上に、離島の女が織る布(バギー)を巻き、その上からハイビスカスの繊維を化粧回しのようにつけています。小さな丸い貝(ぶ厚い500円玉の大きさの5円玉をイメージしてください)を数珠のようにつなげてネックレスのように首から掛けています。ガウというのだそうです。

ガウをつけられるのは、ある程度年長の地位の高い人だそうです。その貝はヤップ島では取れないものでマレーシアのほうから取ってきたとの事。そのネックレスにはイボイノシシの牙のようなものも象徴のように1つ付いているのですが、お聞きしてみたところ、なんとクジラの骨とのこと。

ヤップ島「男子の衣装」

ココヤシの葉をお清めの意味で頭に巻いています男の子は若いココヤシの葉を幅2cmくらいに長細く切って紐の様にしたものを上手く頭に結ってます。日本の神社でつかう御幣のような、清めの意味があるのだそうです。ちょうど額の前に結び目を持ってきた結い方でイメージは昆虫の頭にある触覚のようです。同じ様にそれを足首や手首にも巻いて、とても賑やかな井出達です。そして子供も成人男性と同じ様なフンドシ姿なのですが、さらにその上からココヤシの葉を2cm幅くらいに細工した長細いものを女性のスカートのような感じでヒラヒラさせて腰に巻いています。

ヤップ島「女子の衣装」

カラフルな腰蓑をつけてとても艶やかな女性達一方の女性ですが、上半身は裸なのですが、首からは男性がしていた貝のネックレスではなく、幅5センチくらいの恐らくこれもハイビスカスやココヤシの葉から作ったと思うのですが、赤・黄・緑の色でデザインもそれぞれで異なる(こちらはレイという表現が正しいと思います)その様なものを掛けています。ただ、皆が全員掛けているのではなく、小さな子供は何も掛けていないですし、大人の女性の中にはレイではなく、葉っぱを綺麗に結んで首飾りのようにして掛けている女性もいます。何か意味があるのだと思いますが・・・。

そして、皆が一様にカラフルな腰箕をつけています。小さな女の子も全く同じ井出達で、とっても可愛く思えてしまいます。その中の1人の女の子にお母さんだと思うのですが、ターメリックという黄色いオイルのようなものをカラダに塗ってあげています。何故これを塗ってもらってるの?と尋ねると恥ずかしがって答えてくれませんでしたが、とても綺麗に見えるからかな~と解釈です。日本で言えば舞妓さんのオシロイのようなものなのでしょう。→身体に塗ることで、身体が清められるという意味があるのだそうです。

ヤップ島の伝統衣装を大切にし皆が受け継いでいるのでしょう彼らの衣装に関しては、誰か1人が目立って派手な衣装にしている。という様な事は無いようで、これは皆で平等に集団で生活している。という現われと思います。日本では俺が俺がで浮いていて注目されることが良いような変な風習が蔓延してしまってますので、とても心地よく感じます

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