バヌアツ
ローカルのお酒カバ

カバBARへ!見た目「泥水のカバ」

お酒は万国共通の楽しみですね!リゾートステイの楽しみにやっぱりアルコールが有りますよね。バヌアツにもビールといったらローカルの「Tasker」があるんです。お食事前にはまず一杯!で今回も大変お世話になります。味もちょっと辛口でイケテマス。値段はおおよそ日本円で500円くらいでちょっと高め。

一方、バヌアツのローカルの人には「Tasker」はちょっと高価なアルコールなので、もっぱら彼らはよりローカルなお酒 「カバ」を呑んでいます。こちらは100円くらい。と庶民の味方です。「カバ」はコショウ科の樹の根っこを原材料にしたもので見た目は泥水のようで飲むには最初抵抗があるのですが、そのカバを呑めるカババーへ!(カババーはバヌアツではたくさんありますので、今回はそのうちの1つ)

カババーの営業は白い丸のボンボン明かりが吊るされてます夜になるとそのカババーはオープンします。そのオープンはそのバーの外に丸く白いボンボン明かりが1本の棒の先に吊るされているので知ることができます。日本でいうと赤提灯が店先に明かりがついて吊るされてますよね。それと同じような感じなのかな・・・。

ただ、バヌアツ(タンナ島)では元から電力事情がそう良いわけではないので、その白い明かりも薄暗~いお通夜の提灯の様な感じでどことなく陰気くさく感じてしまいます。そして店の周りも明かりなんてないので異様にこの白い明かりが陰気ながら目立っています。

バヌアツのお土産としてどうぞ

昔のカバの作り方は無理がありますよ~飲めない!昔はこの樹の根っこを成人した大人が歯でクシャクシャと噛み砕いて、唾液と一緒にグチャグチャニしてそれをお酒として皆で飲んでいたようなのですが、今もそんな状態であったらとてもじゃないけど飲めないですよね。飲む前からウォエーと吐いてしまいそう。

聞いた話ではとても不衛生なので童貞の男の子にその根っこを噛み砕いてもらって・・・というようなこともあったようです。それでも飲めないですね~!今はもちろん粉末のカバ酒の原料があるのでそれを溶かして作っています(お土産としても売られていますヨ)。

一気に飲み干すのが礼儀だそうです

カバの注文光景が競馬の場外馬券売り場にそっくりいざカババーへ!基本男性の飲み物で女性はバーには入れないのですが、ツーリスト向けに女性もOKなお店もあります。中はやはり薄暗~いですが、とても面白いお店の造りと販売をしています。テーブルなんてないガラ~ンとした室内で床は砂です。広さは10人も入るとちょっといっぱいになってしまうくらいの小規模なバーです。

そしてカバのオーダー方法はと言いますと・・・競馬場の場外馬券でチケットを購入しますよね。それとほぼ同じような感じのカウンターがあって、皆カバを買う為に並ぶんです。鉄格子の様な窓があってそこでカバを売り買いしています。

カバの礼儀は残してはいけない!だから一気飲みその窓の横にはペットボトルが置いてあって水もあります(用途は以下にて説明)。お金を払うと中からスタッフがカバ酒を馬券のチケットの様に入れ替えで出してくれるのですが、それはジョッキに入っているのではなく、お味噌汁のお椀の様な器(結構大きいです)にたっぷりと注がれて出てきます。

すっごく美味しいよ!という感じで店のお兄さんが笑顔でそのお椀を渡してくれるのですが、こちらはちょっと困っちゃったな~こんなにたっぷりいらないよ。話のネタにと思っていたのに。そして礼儀として一気に飲み干さないといけないようなので、気合を入れて一気飲みです。ゴクゴクゴク・・・なんだ!思っていたより結構イケるじゃん。

カバを飲む時の作法!?があります。

喉にカバの繊維が引っかかって・・・その後が面白い!騒いだりという感じではないで結構ローカルの人達は静かに飲んでいる様なのだけれども、あるシーンに笑ってしまいます。それは、樹の根っこを原料にしているのでその樹の繊維がカバの中には残っています。飲み干すと喉にその繊維が引っかかってちょっとした違和感を感じます。喉だけではなく口の中にも生姜の擦りおろしを食べたときの様に繊維が引っかかっているような・引っかかっていないような・・・そんな感じです。

喉に絡んだ繊維を所かまわず吐きまくるのが通のカバ飲み!初めて飲むツーリストにはその違和感を取る為にカウンター横にあったペットボトルの水でうがいをするのですが、ローカルの人達はそんな事はしません。痰を吐くときに「ガ~ ペッ!」って良く豪快な音を鳴らしてその痰を吐きますよね。彼らはそれをやっているんです。

皆が皆全員「ガ~ ペッ!」を所構わず、店の中でも外でもあちこちでやっていて、「ガ~ ペッ!」の合唱がカババーではあるんです。カバを呑むときの一種のステータスの様でこれをして初めてカバ呑みなんだ!と言っているようです。あちこちが「ガ~ ペッ!」なので足の踏み場がなくとっても汚ったな~い!と思いますが面白いです。

大変なものを飲んでしまった~(後悔)

ほろ酔いなんてとんでもないレベルの限界が急にやってきます記念すべき1杯のカバを呑んだので外で腰かけて夜風にあたっていると、何となく・・・何となく・・・怪しげなムカムカがやって来ているのに気が付きます。飲んで5分も経っていませんヨ。タンナのカバは質がとても良い(=強い)様でニューカレドニアなどへも輸出しているくらい上質との情報をお聞きします。ホロ酔いレベルではなく限界に近づいているときの一歩手前の状態が急に襲ってくる感じです。体も寒くなってロレツも回ってません。まずいぞ~これは!呑んで直ぐのイケるなんて感じたのは大きな間違いです。

撃沈のカバ初体験でした~!大変なものを呑んでしまった~と大きな後悔。経験とはいえ一気飲みなんかしなければ良かった。と思った時には後の祭りで、その後はホテルへ戻って夕食なのですが、ほとんど食べれずで途中トイレへ行って撃沈です。もったいない事をしてしまいました。翌日以降も視察中カバのお誘いを受けるのですが、撃沈の初体験でしたのでもう勘弁で御免なさいでした。

お酒にまつわる話は面白い!赤いテールランプの行列バヌアツではカバを呑んだ後でもローカルの人は車の運転を平気でしています。それは車の運転が超が付くほどのノロノロ運転になっているのだそうで、そして運よく?その車の後方に付くことが出来たのですが笑っちゃうくらい遅いんですヨ。遅いからと言ってその車を追い抜こうともしないので、後ろがず~と続くんです。

赤いテールランプの行進が延々と先の先まで続いているんです。渋滞の先頭の車だけカバを飲んでいるんではなくて、これって皆飲んでるんじゃないの!って。お酒に関わる話はどの国・島へ訪れてもたくさんあって面白いです。是非お酒に自信がある方はカババーへチャレンジしてみてください。僕はノーサンキューですが・・・。

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